12日目 No2 キングスクロスから市街地へ |
途中には どんな場所でもバス停があり 市内に出るにも便利な場所である。
キングスクロス駅は 娘が渡英したばかりの頃 構内が爆破されたことがあったが
今は綺麗に整備され 外観も周辺も建築ラッシュと改装で
美しい外観だけでなく 便利に変わろうとし各交通機関の終結点になりつつある。
この駅の地下からは ユーロスターでパリまで行くことも出来る。
構内ばかりか周辺にも人が多く 私ははぐれない様に必死について行くだけ。
一筋目を曲がると 飲茶の大きな店が見えた。
店内は100席くらいあるだろうか? 開店したばかりで中には4組だけが食事をしていた。
日本人にはそれなりのメニューが用意され 読み易く漢字とカタカナに驚いた。
見ても分からないが 目を通してみよう~
今日は夫の一日早い誕生日を祝おうと 若夫婦がご馳走してくれることになった。
誕生日のお祝いは何年振りだろうか?
子供が小さい時は ケーキやご馳走をして祝ったが
私たちもいつしか お互いも自身も過ぎてから気が付いたものであった。
私の誕生日のことで思い出すことがある。
父が他界して 日記帳を処分しようと整理していた時
パラパラと 何気なく私の誕生の日に目が行ってしまった。
「 Kanaeが今日 誕生日を迎えた。
ずっと 老夫婦とTakuyaの世話をしているだけで
家と病院の行き来だけしている。
テレビではご飯を食べに行ったりデパートや趣味を楽しんでいる主婦もいると言う。
何一つ 親としてやれなかった。 近々なにか 買ってやりたい・・・」
この日の 父のたどたどしい文字を見た時 こんなに書けなくなっても
私の生まれた日を覚えてくれ 力が入らないのに必死に書いている様子も浮かんできた。
両親に 「あ~しんど」と 少しだけ不満を持って看ていたことを謝った。
子が親を思うことよりも 親が子を思う方が強いということを知った気がする。
大丈夫! 私は楽しくやっているから~
夫は7人兄弟の末っ子。
子供が何人いても 一人一人の子がかけがえのない存在であり
夫が生まれた日のことや誕生を迎えた日には
彼の両親は「Junjiは〇〇歳になったな~」と 毎年思っていただろう。
そんな夫の誕生日を祝ってくれた2人に感謝した。
夫は 主人公は初めてで 何よりも嬉しかったと傍にいて感じた。
探偵に扮した男が立っていた。その周りには一緒に写真を撮ろうと順番待ちをしていた。
余り いい撮り方が出来ず残念。
自由に鴨が泳ぐ様子を見たり 餌をやったり追っかけたり・・・家族連れで賑わっていた。
特にデパ地下と言われる食料品売り場は 見るだけでも十分楽しむことが出来た。
カラフルで品物が新鮮で 珍しい食品が多く かなりのお客で賑わっていた。
いちばん上の食堂にも行って クレープを注文出来た。
気楽にゆったりと過ごせる場所で 歩き疲れた足を休めていた。
婿は旅行で気になっていたのか 研究室に一人向かった。
私達も休んだ後は キングスクロスに向かうバスに乗り込み自宅へ戻った。
これは修理道具がなく案外手こずり 帰国する前日まで修理を要した。