親ツバメの悲鳴 巣がヘビに襲われ・・・ |
昨日からチュチュと声がし 今朝からはエサを親から貰っている様子も見られた。
4羽のヒナがいるようで 飛ぶまでは賑やかになりそうだ。
しかし 恐ろしいことが起こった。
夫が巣の近くで何かを製作している間は ツバメも安心して悠々と飛び回っていた。
朝 何気ない会話で「よそでは夜中に蛇に襲われたそうな・・・」など話し
充分気をつけてあげないと・・・と 私は何度も夫に話した。
夫はそんなことは我が家に限って有りえないと思っていた様で 真剣ではなかった。
何かを作っている時に 足らない材料や道具があった様で
夫はホームセンターへ行く準備をして一人さっさと出かけて行った。
家を出たと同時に 外でツバメがけたたましく鋭い声で啼き
異常な啼き声に 何か様子がおかしいと思って直ぐに外に出ると・・・・
大きな太い太い長いヘビが巣の中に頭を突っ込んでいた。
アオダイショウだった。
長い棒を探したが見つからず 取り敢えず右手を延ばして傍の木の棒を掴んだ。
そして ヘビを何度もたたいた。
一回や数回たたいただけでは 首は突っ込んだままで落ちなかった。
しぶとい! もし落ちて私の体に触れたらどうしよう・・・ 怖い!気持ち悪い!
その間 親ツバメは大きな声を立てて「助けて欲しい!」と言わんばかりに
頭上で悲しい声をあげて バタバタ飛び回っていた。
何とか助けたい!と私も必死だった。
いくら強く叩けども 全く地面に落ちる気配もなく もっともっと力の限り叩いた。
やっと 落ちた。 スルスルッと畑の方逃げて行った。
ツバメが飲まれたら 親ツバメの悲しみは如何ばかりか・・・・
もっと啼く声が今よりも大きく激しく啼くんだろうな~と思ったからバチバチ叩いた。
ほんの1分半くらいのことだったが とても長く感じた。
ヘビが逃げた瞬間ヘナヘナとなって座り込んだ後 震えが止まらなかった。
胸の鼓動が大きく激しく動き その時に子ツバメの声は全く聞こえなかった。
やっぱり 4羽はやられたか!
悲しいことが起きたんだ・・・と 自身に落ち着け!と懸命に声を掛けていた。
親ツバメは 子供が食われたと思ったのかどうか私も分からなかったが
直ぐに巣を覗き見ることはせず グルグルと周りを5分以上は旋回していた様に思った。
多分 子供のにおいや振動などで子ツバメがいるかどうかは分かっていたんだろう。
それにしても何故 巣を見ようとしないんだろう?
生存も確認をせず外に出てエサを持って来た時は 子ツバメの声が再び聞こえ
一羽だけ黄色い口が見えた。
それだけでも助かったことに 安堵と共に諦めざるを得なかった。
親子の邪魔をしない様 しばらくそっと遠くから見ていた。
親が交替に餌を運び ヘルパーのお助け隊もやって来て
三羽でチームを組んで 巣から目を離さない様にしていた。
その時間も長く感じたが エサをあげていたのはほんの5分位だったかと思った。
それからは長い時間 親は外に働きに行き
子ツバメが食べ物を欲しい時の甘える声がした時に親は敏感に聞き戻って来た。
兄弟が生きていた。 良かった!
一日の成長も早く 巣からお尻を出して朝より夕方にウンチを出す回数も増えて来た。
食事~排便・・・体調も良いようだ。
ツバメは子育てを放棄せず 子供に餌を運んで一生懸命育てている。
ツバメの日常在り来たりのことが とっても嬉しかった。
今回は蛇に襲われたこともあったが 私も怖いなか必死で戦った。
赤ちゃんの2羽が見えないのはとても残念で 悔しくたまらなかった。
そんな悲しみを乗り越えて 親ツバメは何事もなかったかの様に子の口に運んでいる。
間もなく子ツバメが独り立ちするだろう。
親子たくましく仲良く 災難にも打ち勝って元気に過ごして欲しいと心から思った。