喪服の帯あげがネズミにかじられて~ |
今朝は喪服などを仕舞っている 別のタンスの中にある棚を開けてみた。
黒いボロボロした生地があっちこっちに散らばったので
おかしいと思い引っ張ってみた。 帯あげが・・・・ギャ~~~
タンスの置いている部屋は 昔は女中部屋として使われていた。
田植えの時期に 手伝いの男衆(おとこし)の方に使って貰った部屋と聞いている。
帰郷の際 タンスをこの場所に設置するのを躊躇し避け様としたが
嫁入りの三棹のタンスを置くには この部屋以外は考えられなかった。
今ではクローゼットなどが便利にあるのにね。 捨てて来るにも惜しくて・・・
タンスの中にも風を入れ 除湿をしなければと思い
外出時には 扉と言う扉を全て開けっぱなしにして出かけていた。
どうやら 留守の時からちょくちょくかじっていた様な・・・
きっと ネズミのおしっこだって掛けられているに決まっている!
ネズミは布団などの生地も好きな様で あちこちのホイホイに掛かっている。
ボロボロになった帯あげは処分した。
着物も処分してはどうかと思ったが 田舎のしきたりでは着物が普通と聞かされて・・・
家族や親せきの意見よりも 村の風習が大切と教えられたが・・・あ~しんど。
そんなことはさて置き・・・
絞りが入って 色柄もそのものがとっても可愛かったので大事に置いていた。
左の髪飾りのリボンは お正月に着物を着せた時母が買ってくれたもの。
着物は昨日の 私が舞踊を習っていた時の物を着せた。
普段 大胆な動きをする娘も着物を身にまとうと おしとやかになった。
髪飾りも髪がなくても 可愛い物を頭に乗せるのが嬉しかったようで
関係ない時も 頭の上に乗っけていた。
右の白い羽の髪飾りは 私が無理やり見合い写真を撮りに行かされた時に頭に飾った物で 何故か置いていた。1回限りの髪飾りだったが 見る度お見合い写真を思い出す。
結局 同郷の方とのお見合いは1回しただけで噂は聞くが ご縁がなかった様だ。
今の夫と 離れさせるための親の作戦だったが
結局は 夫と一緒になったことは何かの運命だった。
お気楽で 良く働く夫と今の暮らしがいいに決まっている!
あっ よいしょ! あはははは~
蔵のタンスの中が気になったので 引き出しを引くと
綺麗な亀甲の模様の着物が現れた。
なんて 綺麗で重厚で華やかなんだろう!
約130年前のものだと思う。
お輿入れには このような婚礼衣装を着て嫁いで来たんだろうな~
その当時 曾祖母の家は全盛期で 島の三美人の一人と言われたそうな~
今は跡継ぎもなく 家屋も竹林の中に見る影もなく落ちぶれて行ったと聞いている。
栄枯盛衰は世の習い・・・ 何と はかないことか。
そんな曾祖母を偲んで 風を通してあげようと思った。
この様な着物には 一切カビも生えず綺麗なそのままの風合いだった。
昔の人は背が低かったんやな~
カビの生えた着物は おそらく一生着ることはないと思う気持ちもあって
草木染などの強そうな着物は 手で押し洗いをして干した。
いけないことかも知れないが 今の私には着物は着る機会もなく
着物を見て 昔に思いを馳せるだけである。
いい加減 断捨離をしなければ・・・子供に迷惑を掛けない様に・・・
カビ・ネズミ・・・何か良い対策はないかしらね~