マムシに咬まれて緊急入院~そして退院。 |
駐車場後ろのハーブの周辺に腰をかがめ 草抜きをしている時だった。
何だろう?と下を向くと ガラが入った短いヘビがとぐろを巻いて静かにいた。
ひょっとしたら マムシ?
先 家に入った夫に「痛い!ヘビに咬まれたみたい。痛いよ~」と言うと
すぐさま指に変化がある所を2回痛い位吸って 唾をペッペと吐いた。
そして口に傷があれば?と咄嗟に思ったのか 口をすすいでから
私の左腕を強く縛った。
着替えもせず 掛かりつけ医へ電話をして車を走らせてもらった。
隣の町の病院へ着いたのは 咬まれてから僅か20分だったが
今度はアウト! 死ぬんかな?と思った。
振り返ってみると その日は何故か分からないが
1週間ほど続けている朝の草抜きが日ごと楽しくなり ルンルン~♪
当日 お日さまも照らず 私が畑に出るには最も都合の良い日だった。
中指が段々腫れて来て 色もムラサキに変わって来た。
やっぱり 私死ぬんかな?
後で分かったことだが 指の色が変わったのは・・・
紐の形が腕に残る位 きつく縛った為に変化したと看護師に言われるまで 私も夫も呆然としていた。
医師に「このヘビに咬まれました」と ネットに出ている写真を見せると
「キャー~ 気持ち悪いわ! ワ~」と 話にならず
いつも冷静で美しい女医さんの様子に 思わず笑ってしまった。
血清は病院になく 別医院にも聞いて頂いたが最近は置いていないとのこと。
やはりこの病院しかないと言って
紹介状を書いて頂き 隣市の地域救急救命センターへ~
そこは私がお世話になっている医療センターの隣に開設された所だった。
早速ベッドに横たわり 状況説明が終わり病衣に着替えさせてもらい
医師や看護師の説明を受けながら 点滴の準備を見ていた。
腕に数人の看護師が代わる代わる針を突き それでもやるか!と思った時
救いの神が・・・
地域救急センターの40半ばの医師がさっと 何事もなく針を刺して下さった。
この日から 毒素を出す点滴が8日間続くことになった。
これで助かったんや!とホッとした後 レントゲンなどを撮り
昼前には外科病棟へ~
今までのとは違ったEVで廊下のコーナーにもぶち当たらずスムーズに運ばれた。
7階~4階~ 今回は一番上の病棟8階で この上は屋上しかない病棟だった。
私が入って 満床になったと聞いた。
あれっ? この部屋何か覚えがあるな~
そうだ! 昨年4月に夫が胆石で入院生活をした同じ部屋だった。
不思議を感じた。
「マムシに咬まれたら 救急車呼ばんとあかんで」・・と言われたが
救急車を利用するのは何となく気が引けたので 呼びたくなかった。
採血が一番痛く 看護師をも悩ませた。
左手は手も腕も次第と腫れ上がり 右手しか刺す場所がないと思いきや
「右手も見えへんね」と言って 足を何回も刺し
やっと チョボチョボ流れる血を採って貰った。
足からの採血は固まり易いので 検査出来なかったらもう1回採血させて下さい~と。
入院中の採血はほとんど毎日 足から採るようになった。
時間を追って 左手の腕全部がパンパンに腫れて来た。
あっと言う間の腕の変化に マムシめ!と腹立たしくなった。
確か先月だったかな? 夫は「マムシを見つけて殺した祟りや!」と言ったが
何で私が・・・・・誰も咬まれて欲しくないが
こんな珍しい経験をするのは 村の住民だってないこと。
いい経験とは言えないが 草むらを見たら気をつけなくては・・・と怖くなった。
夕方には指は開くことも曲げることも出来なくなり
左目がクルクル回りだし焦点が合わず 歩く時は注意をする様にと促された。
箸箱を開けるのも パジャマのボタンを外したりはめるのも苦にならなかった。
左手は 保冷材にタオルを巻いた物の間にサンドイッチ状態で片手生活。
体が不自由にならないと 分からなかったことが多過ぎて
また 忘れていた「感謝」はどう言うことなのかを思い出させてくれた。
慌ただしい一日が終わろうとしていた時
「お呼び出しを申し上げます~お車ナンバー・・・」と
今まで病院では聞いたことがない 院内放送が流れて来た。
「お父さん・・・よう似た番号やね。 あれっ?うちの車やろうか!」
多分ライトでもつけて来たのかな?
でも 今の車は鍵を掛ければ そんなことはないな~と言いながら
夫はゆっくり下りて行き 部屋に戻って来たのは1時間以上経っていた。
駐車場で左前面をぶつけられたとのことで 警官が2名来ていたそうな~
三隣亡でもあるまいし 今日はとんでもないことが続いたが
正直に事故を言ってくれたことが 有難かったと・・・
なんでやねん!と いつもなら嘆いて怒ったかも知れないが
今回はぶつけた方も かなり落ち込んでいるかと思うと胸が痛んだ。
場所が場所で そのご婦人もご主人のお見舞いに来られたとか・・・
気の毒で 修理も申し訳なく思った。
左手が元通りになるには日にち薬と言われた。
平凡 普通の暮らしが何より~
皆さん チャドクガにも蜂にも気を付けて下さいね。
毎日 多くの方が訪れて下さったこと本当にありがとうございます。
病院暮らしは暗くなりがちですが 今回は病抜けしたと思っています。
たまには 入院生活の楽しいことも書いていきます。