蜜柑の分別を終え 学校帰りの子たちを待つ |
ピカピカに光って まるでワックスを掛けた様な~
我が家のは ノーワックスゆえ腐り方が速い。
取り敢えず ここに・・・
木と木に挟まれた表皮が黒ずんで そこから傷口が広がっていく。
農薬は害のないのを選び 肥料のみ与えただけなので安心して食べられるが
腐り始めると 勿体ないな~と思う。
畑に生っている時は仕事の合間に摘まんで甘いな~と思ったが
収穫後の蜜柑は酸っぱい。 梅干しみたいに思えてくる。
直ぐにお腹に浸んで行き どこかが刺激を受けて痛くなるのが分かる。
気分的なものかも知れないが 柑橘類は苦手。
こんな蜜柑でも 美味しいと言ってくれる人がいるから
残った木を枯らさない様に害虫対策をしているが
50年経てば よ~頑張ってる!としか思えなくなった。
喜んでくれる人にさし上げる蜜柑は 年々数少なくなったが
丹精込めて作りたいと 夫はいつも言っている。
遠くで 二人のお喋りが賑やかに聞こえて来た。
二人が家に入って来て一番にすることは宿題。
国語(漢字) 算数(引き算)が宿題だったらしいが・・・
R君は引き算の時 お姉ちゃんのNちゃんと同じで両手を使う。
引き算は 難しいね。
Yちゃんは すらすらと難なく出来るが落とし穴問題にはうっかり~
R君は 負けじと取り組むが指の本数も決まっているので
さて これからどうする?
私は感情が入って大きな声で なんでやねん~と気短かに怒る。
根気ある夫は 分かり易く引き算のやり方を教えていた。
それからのR君は 魔法に掛かった様に簡単に出来た。
みんなで バンザ~イ!
二人の子が 学校から渡された紙に 来たことのメモを残して・・・・
嬉しいな~
暗くて踏みそうになったが 手紙を見るまでもなく二人だと分かった。
毎日 学校帰りに持って来てくれる水仙・・・
どこで摘んで来てくれるのか分からないが 花の島ゆえ種類も多い。
Yちゃんは恥ずかしがり屋さんだったが 今ではこの子といるとホッとする。
言葉少ない子だが 温かな気持ちの子だ。
「おばちゃんに・・・」と 手渡すことが出来なかった金曜日。
その子たちのことを思うと 早く月曜日が来ないかと待ち遠しかった。
いつも台所で 香り漂う水仙を見て
学校でどう過ごしているかな?と思った。
我が家の帰りしな R君はおくどさんの傷んだ蜜柑を手に取って
お八つも蜜柑も口にほうばって 急ぎ足で山に帰って行った。
今では夫も 毎日 二人が来るのを楽しみにしている。
「お爺ちゃん」と呼ばれるから 嬉しいんやなと思う。