5日目 No1 マナーハウスの朝 |
早く庭に出たい気分。
私たちが暮らす古いお風呂がこんな風であればな~と ふと思いながら
昨夜は思いっきり足を伸ばし その日の疲れを取った。
私は生まれて初めて 立ったままでのアイロン掛けをしたくなった。
主婦ぶりを発揮しているように見えるが・・・ この様なアイロン掛けは楽だわ~
髪の毛も跳ねたまんまで あ~お恥ずかしい。
と 言っておこう ♪ ♫
彼は こんな光が射す場所で写生をしたのだろうかとの思いで 撮ったそうだ。
孫も度の疲れが出始めたのか 目も腫れ鼻血が止まらず心配したが
これだけ 元気に走り回ることが出来れば心配することも言うこともなし♫ ♫
「朝日を浴びて元気で行こう~ go go‼」と声を掛けたが 私への励ましでもあった。
まるでお伽話に出てくるアンデルセンの世界のようで 胸の鼓動が高鳴った。
Akitoも心奪われたようで じっと見入っていた。
バイキング形式で欲しいだけ食べることが出来るが
コックさんはある程度の人数を把握し ベーコンやウィンナー・卵を焼き
温かなメインとして保温の為の銀製の容器に並べていた。
昨夜 結婚式に参列されたお客さまも次から次へとレストランに来られたが
彼らは自分たちの食べるだけの量と 他のお客が食べようとする量を常に考え
決して食べ物を無駄にしないようなマナーを身に付けていると 感心して見ていた。
英国人の気配りや優しさ・・・人を思いやる国民性が日に日にじんわり感じてきた。
三角に焼かれた胚芽やプレーンの食パンはこんがり焼かれ バターを塗るとgood
ポテト・ウィンナーや塩辛いベーコンは やがて拒否反応を起こし始めた。
ご飯とみそ汁が浮かんできた。他の3人に言うとバッシングを受けるから絶対言わない。
イギリスはジュースが濃く 何処で飲んでも美味しく喉を潤してくれた。
お豆も 味がまろやかで美味しいことを忘れていた。
牛を見ると息子を思った。 どうしているだろう。
涙をこらえられず みなに分からぬようAkitoと楽しくお話し気を紛らわせた。
それを見ていた孫が息子と同じように 私の頭を"ほ~ほ~"と撫でてくれたのには驚き
「血は争えないな~ ええ子やな~」と ギュッと抱きしめ頬ずりをした。
マナーハウスでは 私が一番気に入ったアンデルセンの世界に迷い込んでいたが
部屋に戻ろうとした処 うっかりして 部屋の鍵を落としていたことに気付いた。
歩いた所を血眼になり探したが見つからず 諦めて宿の受付に話し もう一度探し歩いた。
やっぱりこの場所にもう一度戻って来るようにと森の精に知らされた気がした。
見つかったことを支配人に話すと 彼らもホッとしていた。大失敗 そのⅠ。
ここの話はそれだけに収まらないことが翌日になって起こった.
夫が部屋に買ったばかりの薄型パソコンを置き忘れたことに気付いたのは
翌朝 湖水地方で宿泊した朝になってからのことであった。
まだ半分にも達していない旅行は 今後どうなるか冷や冷やもの。