山村留学 10日目 最後の夜 |
その代わりに別の食器を作ろうと一生懸命になり 昼過ぎまで掛かった。
お母様に頂いた 小豆島手延べ半生そうめんを湯がいた。
太さは半田そうめんと似ているが これは麺を好みの長さに切ることが出来
それだけでも楽しい。 細いのにコシがあって のど越しよくツルンと入った。
オクラも胡瓜も雨が全く降らないので 成長が止まったように委縮している。
トマトは我が道を一人行くで 全く水を与えなくても赤く顔を染め何ら心配はない。
紫蘇も葉が硬くなってきたように思う。
朝晩に 井戸水を与えても 自然の雨にはかなわない。
ひと雨でいいから降って欲しいと雨乞い山に向かって祈るが
同じ日本の中でも 東北地方は大変なことになっている。
雨の多いのも 少雨も困る。 何でもほどほどが良いと思う。
日本の隅から隅まで お天気は平等であって欲しい。
濃い橙色の火に包まれ 熱さがゴォ~と音となって聞こえて来たが
何度聞いても 恐ろしい音だった。
梅干しの乗ったお皿は 今日出来上がりのchu君作の皿でまるで備前焼のよう~
いい色具合に出来上がり 喜んだのも束の間。 ひび割れがあったのが残念。
これも 思い出・・・
毎回食事の写真を美味しそうに 上手く撮ってくれてありがとうね。
chu君がいなくなれば 一人で写真が撮れるかな? 誤字を直せるかな?
暑い暑い今年の夏・・・
こんな山や田んぼに囲まれた古い村に 昨年に続いて神戸からchu君が来てくれた。
今頃になって あんまり今日は何日目かが分からなくなっている。
それよりも 日曜日の昼は私達の三人と一緒に美味しい天ぷらを
となりの市で予約しておく・・・と言った人が全く忘れて「子どもも食べるの?」と・・・?
早朝に墓参りに来ると言った本土に住む従姉が 待てど暮らせど来なかったり
便利な機器があるにも拘らず 何か暑さで心が乾いている様な気がした日曜日。
みんなこの暑さの精で 記憶が飛んでいるんだと思った。
私も飛んでいるから~ あはは~
こんな時に寝違え首が回らないと言いながら chu君がお母さんに作った花瓶と
私のお茶碗を 夫はせっせと焼いてくれた。
暑いのに 時間さえあれば黙々と次から次へ家のことをしてくれ動き通しだ。
だから私は口悪く言われようと 笑って耐えているんですよ。
持ちつ持たれつの関係は微妙に滑稽で
そんな老夫婦を 12歳のchu君の目にはどう映ったでしょうか。
明日は12日ぶりに ロンドンから帰国するお姉ちゃんと会えるね。
嬉しさをこらえるchu君は 照れるかも知れないなぁ・・・
次は 兄弟でいらっしゃい。 バスに乗れるから一人で来てもいいよ。
おじさんも私も いつでも待っています。 楽しい夏をありがとう。