梅ちゃん先生 突然来たる。 |
お彼岸とはいえ 急に何故だろうと思っていたら
「もう 今回で このお墓参りするのは最後になりそうだから」と・・・
予定があったがキャンセルして 梅ちゃんの言われるがままして差し上げようと思った。
御年93歳・・・こう言いながら来年も同じように ご主人のお墓にお参りして下さると私は嬉しいが お寺の方が来られたことは いつ何時何が起ころうとも人生の締めくくりの準備をされているようで ふと悲しくなった。
実は お寿司を持って帰って頂こうと朝から寿司店に予約をしていた。
それを受け取りに行ったが 予約していてもレジの前も 外の庭にも人・人・人。
淡路島は 人と車が多くて沈没しそうな感じだった。
お客が集まる飲食店の通りを過ぎたが どこも店の前は行列が出来混雑していた。
食事を何時間待っても食べられるかどうかも分からないことをお話すると
連休の外食は無理だと気が付かれた。
我が家はお墓から近い場所にあり 家に着くなり車から飛び降りてサッサと畑へ~
クルミの木が珍しいようで手に触れた実を大事そうに持ち
次は蜜柑を味見したくて お尻の色がオレンジに変わっているのを採ってみた。
「美味しい!」と言われたが そんなことはなく まぁまぁ~かな。
あと1か月もすれば 少しは甘味も増し蜜柑らしくなっていると思った。
梅ちゃんは あっちこっち飛ぶように見て歩き 医者になっていなかったら
農学・園芸の専門家になろうと思っていたらしい。
日除けの大きななた豆を見つけ「70年振りに見た!」とキャッキャ大喜び♪ ♫
庭の木や花 柿の木を見て話題も尽きることはなかったが 一先ず家の中へ~
「高級寿司ね~」な~んて嬉しいお言葉を頂いたが まぁまぁやね。
グリーンの葡萄は瀬戸ジャイアンツと言う名前がついていて
「皮のまま食べることが出来 これがお勧め!」と果物屋さんが太鼓判を押した。
あ~ほんまに 何ぼでも食べられるね。 マスカットのような上品な味だった。
隣の愛ちゃんは 緑のマスカットが大好きだったことを思い出した。
「愛ちゃん 今 葡萄の時期よ。 そこから見てる? 偶には下りて来てね・・・」 (涙)
生活保護や公務員のこと・勉強しない大学生のこと~日頃 私達が思っている話だった。
日々 患者さんと接して色んな職種や生活が異なった人に接するので
思うことも訴えたいことも多く厳しい話が続いたが 梅ちゃんの本音は考えさせられた。
「私は医療費も介護に関しても 一切お金を使っていないし今後も使わないようにする!」とキッパリ言われた。 もし痛みがある時にはどうされるのか?と伺うと むくんだ左足を見せて下さった。
↓ ↓ ↓
私は 数年前 肩が痛い時に一人で火をつけ肩に置いたことがあった。
一度だけ 好きな服を焦がしたことがあり それからはグッと肩を出してくっつける。
燃えた臭いも 焦がした臭いも焦げてから気が付いたので
二度と同じ過ちはしない様にしているが・・・ あはは~
梅ちゃんの足に貼ってある湿布もドラッグストアで買ったと話してくださった。
お灸を気にいったようで ドラッグストアで買うと仰った。
むやみやたらに医療費を使わない様にと 医者自ら実践されている姿に敬意。
暗くなるのを心配し バスターミナルまでお送りした。
その途中 淡路市役所の隣の辺鄙な敷地にいつも見慣れたスヌーピーJ号が見えた。
子供のように喜ぶ梅ちゃん先生・・・
梅ちゃんは24日から兵庫県北部の町へ健康診断に行かれるそうだ。
お墓参りを最後と言わないで欲しい・・・と思ってお見送りしたが
いつ どんな人でも年齢には関係なく どうなるかも分からない。
同じ一日なら 楽しく一日を大事にしないといけないと思った。