「良寛 うたの風光」から |
本の中の良寛さまの挿絵である。
彼は子供達と遊ぶことを好み 懐にはいつも手毬を入れていたそうだ。
ある日の夕暮れ時に 良寛は隠れん坊を子供達と楽しんでいた。
自分が隠れる番になり 田んぼにうまく隠れることが出来た。
処が 日が暮れて暗くなり子供達は良寛だけを探し出せないまま家に帰ってしまった。
翌朝早く農夫が田んぼに来ると そこに良寛がいたので驚いて尋ねると
良寛は「静かに!そんな大声を出せば 子供達に見つかるではないか」と言ったそうな~
このような話は親しみを感じる。
また 本の中の一句に目が留まった。
いにしへを思へば夢かうつつかも 夜は時雨の雨を聞きつつ
夜 目覚めて夢を見ていたのか それとも目覚めている夢を見ているのだろうか・・・
迷いなのか悟りなのか 夢も現実も迷いも悟りも区別なく
時とともに雨が流れて行くように 全ては流れ去ってしまうのだろうか?と
自分の生涯とは何か 生きていることとは何か
何のために生まれてきたのか・・・
良寛の温かさに触れてみたいな。