高野山の和菓子と宿坊の朝食は美味しいね |
高野山で使われていた藩銭の「高野通宝」を形どったお饅頭でずっしり重い。
翌日 どうしても食べたいと思い 再びお店に出向き買って帰った。
白と草餅があり 家路に着いてパン焼き機で焼くと 少し崩れたが
甘さ軽く 美味しいこと! 人で賑わっている理由もな~るほど。
桜餅や酒饅もふんわりし 微かに酒の香りがしてこれもいい味だった。
他の店の草餅や酒饅をお食べたいと思い 歩く度に立ち寄った。
目に入った看板・・・この店は旅の本で見たが有名らしい。
「酒饅を今直ぐに食べるので2個欲しい・・・」と伝えると
「店頭には並んでないから取って来ます」と言って 奥から持って来られた。
暫く経って食べると 歯で噛み切るにも冷たく酒饅の皮が縮んで固い!
壇上伽藍から近く綺麗なお店で丁寧な対応をして下さったことは嬉しかったが
期待していただけに冷饅頭はショックで 甘い物が好きな夫に上げた。
「昨日の酒饅とは味が違うな~」と言って食べてくれた。
そう言えば 賑わっているお店とは客の数も少なく活気がなかったような~
色々食べてみないと分からんからね。
シンプルな朝食でしょう。 これ位の量が私には丁度良かった。
小松菜とシメジのお浸しや牛蒡の白和え 柔らかくお汁たっぷりのがんもどき。
もっと食べたいと思ったのは まろやかな味の味噌汁だった。
お出汁も味噌もええ味~♪
和食の朝ご飯を食べると力が出て 一日気持ち良いスタートになりそうな気がする。
洋食派の夫は「珈琲 珈琲!」と騒がしいこと!
そうや! 珈琲の機械を宿坊にも置くことは簡単やのにと思ったが 私も我慢。
そう言いながらも満腹になり 残り物を夫に手伝って貰った。
ほんま ええ人や!
序に 夕食も・・・
贅沢は申しません~
胡麻豆腐は当然美味しかったが 煮物の味付けは上手! こうは出来ない。
お吸い物も薄味で 手作りの冷菓も体に良さそうな飽きない味つけだった。
バス巡拝の度に宿坊で精進料理を頂いたが 寺によってチト違うことを知った。
運んでくる修行僧も 料理も色々なんやな~と思って見ていた。
因みに お寺で飲むお酒のことを般若湯と言う。
故に 主人はその夜も般若湯を頂き食も進みご機嫌~♪
高野山にも数多く小堀遠州作の庭園があるそうだが この宿坊もその一つ。
襖絵は四季の自然が描かれ その中の鶴は動いている様で見飽きることはなかった。
私は将棋のことは 全く分からないが 第7期名人挑戦者決定戦「升田幸三八段対大山康晴七段戦」が 私達が宿泊した寺にて開催されたそうな~
事務方のお話で このお寺に興味を今まで以上に持った気がした。
急に泊まることが決まった宿坊だったが立地条件良く これも何かの御縁。
次の機会には 雪の高野山に泊まってみたいと思った。
下山前に 手には高野槇を抱えながらも女人堂に立ち寄った。
入山前 先に女人堂に寄るべきだったがグルッと回ると見落としていた場所の多いこと。
女人堂の横には ようこそ~と言った感じで大きな石の門柱がお出迎え。
団体を乗せたバスは 一旦この場所でUターンしたり~
高野山の駐車料は無料だが 乗用車の駐車は土日になると大渋滞らしい。
その点 南海りんかんバスは臨時便も多く待ち時間がなく
今まで行った事のない壇上伽藍にも女人堂にも行くことが出来
高野山は奥が深く 歴史や美術 自然など見所が多いな~と思った。
ちょうど中間点で・・・すれ違い。
新緑が美しく 本当に気持ちよくお参りが出来たことに感激と感謝。
※最後に書き忘れたこと。
金剛峯寺近くの霊宝館はこじんまりしているが 文化遺産を保存する展示館だ。
運慶の八大童子像(制多迦童子立像)を観ることが出来た嬉しさ!
もう一つの願いが叶ったこと・・・ お参りして良かった!と思った。
いつもきわどい時に 何かに守られ生かされている。
それを重く受け止め何かのお役に立たなければ・・・と益々強く思うようになった。
開創1200年・・・記念大法会にその時を迎えられたことを感謝しありがとう。