
午後3時のこと・・・今でも心臓がパクパク止まらない。
家の前で 何やら騒がしく車がバタンバタンと開閉する音が聞こえた。
午後から夫は 村の荒神さんの清掃とお祀りで山に出かけていた。
それも終わり 村人と道で話をしているのかと思ってみたが 様子が変。
家から出た途端 目に飛び込んできたのは若い消防団数十名が家の周りを走り回り
向かいの県道にも 4台のミニ消防車と消防団が其々の家から駆けつけたと思われる
数十台の乗用車もずらり 向かいの村の端まで駐車していた。
細い県道や向かいの住宅周辺や 山の方からは見物人や住人がどこからともなく集まり
ここに住んで1年。 こんなに沢山の若い人たちを見たことがなく
人の多さと 彼らの行動力に感動。
消防車が空き家の目の前に・・・ もしや この家が?それとも もう1軒の空き家が?
震えが止まらず 家の前を歩いていた人に聞くと
野焼きをしていて炎が高くなり 本人が慌てて携帯で消防に連絡したとのこと。

じゃ その火はどこから出た?とも分からず
えらいこっちゃ
!!と思っていたらお巡りさんが・・・
その時既に鎮火していたが 一旦消防へ連絡が入れば検証しなければならないそうだ。

家の前で大きな車が止まったのを見たのは 転居時に利用したサカイの車と消防の車。
奥に見える消防車の右側に 野焼きの焼けたあとがあると教えてくれた。

勝手口から県道側を見た。
見物の人もその場を離れ 若い消防団員だけになったが
川から水を汲み上げるためのホースの片付けや 後始末に時間が掛かっていた。
全てのことが終わった後 夫が山から「えらいことやったな~」と下りてきた。
山で集まった村人は このことを知って話をしていたらしい。
中には 荒神さんのお清めの清掃の集まりに来ていて 火事の連絡を受けたため
消防団の制服に着替えた姿の若い村人を見つけたが 彼は機敏に動いていた。

どこか分からず 事なきを終えたあと 見に行ったらここが現場。
我が家から見える目の前のあぜ道だった。
風向きによって危険性もあったのではと思ったら 治まった動悸が再び大きくなった。

手前が我が田畑。
左の平屋の家の下が 火事の場所。
このあぜ道と
右の茂った畑は 20数年前から色々問題があった。
この周辺の田畑の持ち主が年に数回集まって 男衆が草刈りをするが
見える平屋の家も 私の前の家も 誰も住んでいない。
親族は近くにいるが 手入れをしても解体しても費用が掛かかると言って放棄している。
もっと深刻なのは
その方々が所有する田畑は草刈りもせず その方の畑の周りだけ村人が除草している。
ある時 見苦しいことと虫の発生数も増えるから
協力し合って村人で除草したら 「しないで欲しい!」と言われた。
どうにもならぬ畑があちこちに数枚も残って 日中でもイノシシが走っている。

右の茂った畑。
ここには イノシシ・たぬき・イタチ・モグラ・野兎 あらゆる動物が住んでいる。
その被害にみな 頭を悩ませている。
せめて 草刈りをシルバーとかプロに刈ってもらう事が出来ないだろうか・・・
また 身内が田畑を耕作する気持ちがなければ 市に相談するなど
方策はどのようにでも考えられるが 全くそのような話には耳を貸さない。
私たちも10月に田んぼが戻って来たのを機に 市役所に何度か相談に行った。
草がボ~ボ~では 鳥獣類が増加し他の農家の方にも迷惑が掛かり
また 自分たちであらゆる機械を揃えても耕作するには 農業への知識もなく
体力的なことや 跡取りがいないことも 随分悩んだが
市が田を世話してくれる方を 年初めにやっと見つけて来てくださった。
昨年から何人かが見学に来て 数か月は梨のつぶてだったが 嬉しいことに一安心。
この村には 他にも作ることが出来なくなった田が数反あちこちにあり
それを全部 ひとまとめにして作って下さる方が見つかった。
その時 2軒の空き家の親戚にいい話だと言って
市役所から説得に行ったが 頭から拒否されたと後日聞いた。
こんなラッキーな話はないと思うが 全く話にならないと 市の方も呆れ果て
気を利かせた方が今日草刈りをされて 燃やしたことが火事騒動の原因だった。
村の軒数は11軒だが 1軒だけが常に如何なる行事にも参加されず残念だ。
村に住むからには 周りに迷惑を掛けないように気持ちよく住みたいと思った。
夫はいったん帰宅したあと着替え 荒神さんがお祀りしている山の近くの社に
イッパイ~と言って 嬉しそうに出かけた。
夫は うまく村の人たちと仲良くやってくれ 感謝の気持ちでいっぱいだわさ ♡
ところで 夜遅くブログに投稿中 更新できない時が多いですね。
どうしたんでしょう?
あと 荒神さんのことを 夜にでも書きたいと思っています。